オアハカラグの産地で有名な村に、数ある工房の中でも世界的に有名なのが「アイザック バスケス ガルシアさん」率いるバスケスファミリーの`THE BUG IN THE RUG`。工房名は直訳すると`ラグの中の虫`。

この虫というのはサボテンに着くカイガラムシ`コチニール`の事。オアハカの特産品であり古くからの交易品に使われ、様々な民族衣装の色を表現してきた大事な色素であるコチニールの赤。オアハカをイメージする際、真っ先に思いつくのが太陽の赤、天然染色にこだわる同工房でもコチニールの赤とインディゴの青は非常に大切な色です。

1枚のラグから作る1着のベスト。バスケスファミリーの熟練した職人にしか織れない、ラグとは太さの違うベスト専用の糸を使いしっかり織り上げられてます。出来るだけ裁断して無駄にする箇所がでないようサイズごとに調整しながら織り、くるっと丸めて脇に縫い目の無い続く模様が特徴です。

 

メキシコ南部、OAXACA オアハカ州、最も先住民族が多い地域、古くからの伝統工芸が今も受け継がれてます。その中でもラグの産地で有名なティオティトラン村、ここで織られるウール100%のラグは優れたデザイン性や色彩、高品質なラグとしてアメリカやヨーロッパ、日本、など世界中で人気があります。

約2000年の歴史を持つオアハカラグ。もともとは現地で暮らす人たちの日用品や交易品、ポンチョと呼ばれる民族衣装やサラッペと呼ばれる薄手の織物が中心で、コットンや竜舌蘭の繊維で後帯機(木などに端を引っ掛けて腰にベルトで固定して織り上げていく方法)を使い素晴らしい細かい模様を織り上げていました。しかし、この織り方では幅がおおよそ50cmぐらい(人の肩幅程度)までしかできず、衣類として着用するには2枚で1枚の織物として、真ん中に模様、ここから首を出してポンチョとして着用してました。

※1940~60年代頃の写真

そして、ラグベストがどうしてできたのか?

ラグベストを作ったのは、フランス、パリのセレクトショップ、エミスフェールのバイヤーという話があります。 1982年、ヨーロッパから見たアメリカをコンセプトにNYからSFまでネタを探して旅していました。ニューメキシコに立ち寄りチマヨ地方に行った際、素晴らしいラグを見てこのままくるっと丸めて肩と袖を裁断し、1枚のラグから1着のベストができないか?!そんなシンプルなアイデアから生まれたものだと。

※ラルフローレンが作ったなど、いくつか諸説あります。

スタイルとしては、様々なコーディネートを楽しんでいただけたらと思っております。

ジェケットのインナーでタイドアップしたり、

セーターの上からアウターとしてレイヤードしたり、

春先はカットソーと軽めに組み合わせたり、

スラックスやジーンズ、レザーシューズやスニーカー(春先はサンダルも!)など、合わせるアイテム次第でたくさんのスタイルが生みだせますので、色々と挑戦してみてください。